河崎翆
kawasaki sui
「Vtuber業界のハブのような存在になりたい」コンサル力を活かした異色のVtuber!
Vtuberとしての活動実績から培った、広報活動におけるノウハウを活かして、 Vtuber向けのコンサル業もおこなっている異色の Vtuber。Vtuber同士のつながりを作れるような、「ハブ」となれる存在を目指して活動している。今回の取材ではコンサル活動についてを中心に、ハブとなれる存在を目指すきっかけや、モチベーションについて聞いている。
活動を始めて2年になる河崎氏の理想の Vtuberや今後の活動目標についてもうかがった。
まずはプロフィールからおうかがいしたいです。
河崎翆と申します。デビューしてから2年が経ちました。○○系Vtuberと名乗るのがあまり好きではないので、「普通のVtuberです」と自己紹介させていただいております。
好きなゲームは何かありますか?
昔から車とバイクが好きで、レース観戦をよくしていたんです。そういう趣味が影響して、『グランツーリスモ』はずっとやってるゲームになりました。『グランツーリスモ』のゲーム配信は2年間継続していて、私の活動のメインにもなってます。
最近の活動で特に力を入れていることはありますか?
去年ぐらいから、人と対談する活動に力を入れてます。雑談コラボだったり、ラジオ形式だったり、いろいろやらせていただいてますね。こういう対談コラボみたいなものを今後の主軸にしたいなと思っています。
Vtuberの活動を準備中を含めて2年以上になるとうかがいました。今までの活動で一番大変だったことはありますか?
やっぱりリスナーさんとどう付き合っていくかで悩むところは多かったですね。リスナーさん同士で揉めちゃったりしたときのフォローをするのが一番しんどかった気がします。言い方もすごく気をつけないといけないですし。
Vtuberはリスナーさんのお世話を見る仕事もあるんだなと今なら思えます。自分一人が活動できてればいいわけじゃないんですよね。私たちVtuberはリスナーのコミュニティを含めて、運用できればVtuberの活動も成功しやすいと思います。
今後のVTuberとして、もしくは最初からずっと掲げている目標があればお伺いしたいです。
定量的な目標でいうとチャンネル登録者10万人が目標です。来年中にはいきたいですね。質的な部分での目標は、例えば犬山たまきさんのように、 Vtuberさん同士をつなげる Vtuberになることです。 Vtuberさん同士をつなげるひとが中堅Vtuberの業界にいないんです。なので、ここで私がその役目を担うことができたらいいなと思っています。
でも、私は個人なので、めちゃめちゃ登録数稼げたとして、10万ぐらいが限界だと思います。その数万〜10万の登録者を持つ Vtuberのなかでハブのような存在になりたいです。
ハブになるにはさまざまな能力が必要だと思いますが、河崎翆さんの特技や能力で特に生かされると思える特技はなんでしょうか?
一つはおしゃべり、もう一つはまとめ役みたいなその場を統括できる力ですかね。そういう部分は私自身得意かなと感じています。
河崎さんは Vtuber向けのコンサルもお仕事として請け負ってらっしゃるとうかがいました。ライバルに手を貸すのはなんでだろう?と素朴な疑問を抱いたんですが、どんな理由があってこのお仕事をされてらっしゃるんですか?
まず、前提として、 Vtuberの評価はゼロサムゲームじゃないんです。誰か別の Vtuberが伸びたからといって、もう片方の Vtuberの評価は落ちないと思います。 Vtuberは双方に盛り上がって、伸びていける、そういう業界だと思っているので、コンサルのお仕事もやらせていただいています。
コンサルの仕事も楽しんでやってらっしゃるんですね。
楽しくないわけではないですけど、本当のところ、すごくやりたい仕事ではないんです。
自分の活動に力を入れないと、チャンネル登録者数10万人はいけないので。昨日もコンサルのお仕事させていただきましたし、明日も明後日もあります。ありがたいことにたくさん依頼をいただいていて、嬉しい半分、自分の時間がかなり取られるので困る側面もありますね(笑)
お金はもちろんいただいていますが、すごい稼げるという価格設定にしているわけでもないんです。
そんななかでコンサルの仕事を続けてらっしゃるのはなぜでしょうか?
長い目で見て、メリットがあると感じるからです。コンサルのお仕事で知り合ったVtuberさんとはその後もなんだかんだお付き合いが続くことがあります。例えば、誰かをコンサルして、その人の活動がかなり盛り上がったとします。コンサルしたお付き合いがきっかけでその方とコラボしたり、そうでなくてもコミュニケーションが生まれることもあるかもしれません。そういうVtuberさんとのつながりが得られるという側面でメリットはあると思いますね。
Vtuber活動の先を見据えているからこそ、コンサルのお仕事も続けてらっしゃるんですね。
ビジネスらしい理由を述べましたが、実はそこまでシンプルでもないんです。
これは配信でも何回も話しているんですが、人に助けられたことが動機にもなっています。私が活動を始めて最初の頃は、同接が一番多い時でも、20分に一回しかコメントがつきませんでした。当時の配信はやっぱり苦しかったですね。
そんなときに、先輩のVtuberさんに助けていただいたことがあるんです。「何かできることがあれば」っていう感じでコラボしていただいたんです。先輩Vtuberさんのリスナーさんが流れてきてくれてそれからは配信することへの負担がすごい軽くなりました。
こういう経験があったから、今うまくいっていない人も、先輩のちょっとした手助け一つですごいやりやすくなることがあるんじゃないかなと思ってるんです。
辛かったときに助けてもらった経験が、今のコンサル活動の動機になっているんですね。
そうですね。そのとき受けた恩を先輩に直接返すことももちろん一つのやり方だとは思うんですが、私は別の方法で恩返ししたいなと思ってるんです。コンサルの活動で、新人Vtuberさんのお手伝いをすることで恩返しにしたいと思ってます。
年齢が上がったから、若い子の幸せを考えるようになったのもありますね(笑)
今と昔では後輩を見る目も変わったんですね
最近は子どもが可愛くて仕方ないですし、高校生とか大学生くらいのライバーさんも可愛らしいなと感じることが増えましたね。
そして、そういう若い年代のライバーさんは社会がどんな仕組みで回っていて、ビジネス的な視点で見たら、Vtuberってどんなものかって想像したり考えたりするのが難しいと思うんです。そういう若いライバーさんたちが楽しく活動するためには、大人が責任を持ってやらなきゃいけないところもあるんじゃないの?っていう使命感もありますね。
Vtuber業界に対する使命感があったからコンサル業もやってらしたんですね。
それもありますし、相手をどうしたら伸ばせるのかって考える経験って自分にとってもプラスになるので。
河崎さんの活動の糧として、将来に役立つ経験を得ることもできているんでしょうか?
コンサル業の仕事が増えていくと、実績としても使えるだろうなと思っています。Vtuber業界でコンサル業やってるVtuberがいるんだよって言われるようになればもちろん嬉しいです。それに加えて、人のことをコンサルしていくことで、伸ばすための手法のスキルが自分に身につくのも嬉しいですよね。アナリストとしてのスキルも身につくので、とてもいい経験をさせてもらってると思います。
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